軸受けについて
鉄道模型で使われる軸受けにはいくつかの種類があります。
- プレーン軸受け
円筒形の軸受けに円筒形の軸を受ける方式です。
軸受けと、軸の接触面積が大きいため、車輪の回転抵抗は大きくなりますが、確実な集電が期待できます。
- ピボット軸受け
円錐形の軸受けに円錐形の軸を受ける方式です。
理論通り作られていれば軸受けと、軸が点接触するため、車輪の回転抵抗は非常に小さくなります。
しかし、接触面積が小さいため、集電はそれほど確実ではありません。
また、軸受けや軸の出来によっては転がりが悪い事があります。
これを改善するため、軸受けメタルというのが発売されており、元の軸受けに穴を開けてこの軸受けメタルを取り付けます
左がモア製、右がフクシマ製
- 玉軸受け
上記2種類の軸受けと趣が異なるのですが、玉軸受けを使って車軸を車輪とは別に回転出来るようにしたものがあります。
パブローラ車輪として製品が発売されています。
車輪を繋ぐ軸と、回転する軸の2重構造になっており、2つの軸が複数の玉で支えられています。
但し、軸受けからの集電はできません。
回転抵抗は固体差があるようで、ものによってはピボットよりも回転抵抗が大きい場合がありますが、車輪を交換するだけで転がりが良くなるという点で評価できるでしょう。
- 玉軸受け(その2)
市販の玉軸受け(ボールベアリング)を用いれば、上記のパブローラ車輪と似たような構造の車輪が作れます。
外形Φ3、内形Φ1のボールベアリングを使って作った車輪です。
昭和62年に作ったので、パブローラ車輪よりも前だと思います。
軸受けから集電すると、ボールベアリングが破損する可能性があります。
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森井 義博 (morii yoshihiro)
mory@morii.jp